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阿部首相が何かしたか

 アベノミックスにすっかり自信を深めているような首相であるが、まったく摩訶不思議である。
 阿部首相が、はたしてなにかしただろうか?1年も経って、いまだに私には何かしたとは信じられない。

 日銀に文句言ってついに破滅的な金融政策をとらせ、タナボタ、といってはさすがに言い過ぎかもしれないが2020オリンピックを招致できた以外に、なにかしただろうか?経済指標に不安のある中消費税引き上げを断行した、というならまだ評価できるが、ほとんど不安のない中さらなるバラマキをちらつかせながらの引き上げだし。自民党内も自信を取り戻したのかいろいろ規制緩和阻止の方向に騒がしい。と思うと、労働規制はそのうち緩和されそうだ。
 物価があがったと悦ぶのも異常である。ベアをする会社が増えた、といって、物価とベアで別個の話について方向性を言っているだけで、物価とベアを比較して語る話(物価とベアがともに平均2%上がった、とか)は聞いていない。

 オリンピック招致でさらに怖くなった。威信のかかるオリンピックの前に事件を起こせないだろうから、オリンピック後はむしろ恐ろしい。その中で、オリンピック前に変調が起きるようなら、さらに酷く、もう、誰にもお手あげ、ということになる。今後10年近くにわたって、いつ何が起こるのか、びくびくしながら過ごさないとならなくなった。GDPの2倍を超える国に何が起きてもおかしくない。普通に考えてもオリンピック終了後の変調は、増税後の変調と同じくらい自然にお思えるので、それを利用して「しょうがない」と説明したいと、時の政府が考えても無理はない。

 その阿部首相は、その奈落への引き金を、確実に引きつつあるように感じられる。

 ところで、今回見送られそうらしいが、断言してもいいがホワイトカラーエグゼンプションは悪法である。もともと労働規制は厚生面からの配慮ではないのか。
 かけてもいいが(といいつつかけるつもりも義理もないが)、導入すれば賃金はともあれ対象者の労働時間は跳ね上がる。今でも夜更けのメールなど当たり前のようにやりとりされている。常識的な時間内に生産性の上がらないホワイトカラーは死んだり体を壊してもいいのか?給料が高ければいいという問題ではないのではないか?
 成果主義はあっていいが、ホワイトカラーエグゼンプションはそれとは異なる議論だ。あの制度が、最近はされて当然のような論調なのは全く理解に苦しむ。
(追記)健康診断の強化は意味が薄い。医者は警察同様、基本的に「手遅れ」に対処する機関である。
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