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グーグルの”特許侵害”の話(東洋経済2/19号より) [電器っぽい(電機電子・AV・ITっぽい)]

 今週の東洋経済では、「テレビ新世紀 進化しないTV局は滅びる」と題して、日本のテレビ業界(テレビ局やらメーカーやらサービス業者やら)や海外の状況の概要をまとめて書いている。

 それはそれとして、その中のコラムとしてグーグルの特許侵害についての話があった。

 グーグルが去年VP8というコーデックを開発したOn2テクノロジーという会社を買収したのを記憶している人は、そういう話に興味のある人には多いと思われる。これによって一躍VP8はライセンス料の課題のあるH.264に変わりHTML5の標準VIDEOコーデックの有力候補となった。グーグルはVP8を(含め?)WebMの名称で無償でライセンスすると発表し、またYouTubeやクロームでWebMを使い、H.264(別名MPEG4AVC)は外していくらしい。

 ところが、VP8の前身VP6はMPEG-LAというMPEG関連特許の特許ライセンスをプール・管理する団体に『特許侵害の警告を受けていた』ということで、VP8の技術も『特許侵害が強く疑われている』という。その対策がなんだかえげつなく、『特許侵害で争えばグーグル製品の利用権を失う「非係争条項」』を加えたという。さらに、その影響はMPEG-LAのような『業務委託先が訴訟を起こした場合』にも『委託元(注:つまりメーカー)の利用権を失う契約条件』ということ。もっとも感じが悪いのは、『グーグルは本件に関する質問への回答を拒否している』の一文だ。

 私はある程度コントリビュートで成り立つオープンな世界が好きだし(といいつつ私はなにも貢献しないが)、オープンと思ってた世界でいきなり権利を主張するものが出て知財権争いが発生することもよくあることなのでリスクから排除したいというのも分かる。しかし検索サイト、YouTube、アンドロイドOS、クラウドといった今のグーグルの大きさ・影響範囲を考えれば、これはもう支配力を利用した不公正競争の範疇にも見える。

 電子図書館のときのように、まず言っておいて後から落としどころを探るつもりかもしれないが、今のところMPEG-LAに対して『グーグルは協力の姿勢は見せていない』という。

 やはり、むやみに一極集中すると碌な事にならないと感じる。
 だから、AMDにはインテルの対抗馬として生き延びてもらわなければ。
 よし、今年こそはAMDのCPUでPCを組もう・・・いや、組めたらいいな、くらいかな・・・。でも性能がな・・・。
 モバイルはアンドロイドでなくiPoneやiPadを、いや、iPoneこそ支配者だろう、じゃあWindowsMobile?WebOS?いや、それはちょっと・・・。

 まあこんなことだから、結局は長いものにまかれて一極集中させてしまうのだが。

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